赤窓式カメラ



 赤窓式のカメラはフィルム巻き上げ機構が単純なことから先ず壊れることがなく、カメラが小型軽量になり、巻き上げがこの上なく正確に行われる特徴を持っています。

Super Ikonta(C)の赤窓
 スプリングカメラとも呼ばれる折畳式の蛇腹カメラはその大半がブローニー(中判=120)という裏紙付きのフィルムを使用します。この裏紙には撮影番号が印刷してあり、フィルムを巻き上げる際に「赤窓」を覗いて次の番号が出てくるまで巻取りノブを回します。おおよそ速写には縁のないカメラとも言えます。赤窓は感光し難い赤い透明のフィルムでできています。希に緑色の窓を持つカメラも有ります。

 こゝ20数年クラシックカメラに興味を持ち、写りはもちろん携帯性という点で非常に優れたジャンルのカメラがあることが分かりました。それが赤窓式カメラです。

 現在のカメラのフィルム巻き上げはモーターで自動的に行われるのが普通です。マニアル式の35ミリカメラは巻上げ部分のメカニズムが複雑でしばしば故障の原因になります。赤窓式の巻き上げは電池が不要のため、また機構が単純なためにカメラ自体がコンパクトになります。メカの単純なことは故障が少ないことにもつながります。

 クラシックカメラは、たゞ集めるだけではなく実際に撮ってみて初めてその面白さがわかります。最初はよく写ることに驚きます。
 蛇腹カメラはフィルムサイズが大きい割にコンパクトにできています。このWEBに掲載したカメラは何れも何十年も前に製造されたカメラですが、今撮ってみても大変シャープに写ります。また、当時のレンズは構成枚数が少ないこともあってカラー撮影にも有利です。

 中判カメラですからLサイズ(手札判)くらいにプリントしても35ミリカメラとの違いは判りますが、四切まで伸ばすとその差は歴然としています。

 そんなわけで、私は手軽に持ち歩ける散歩カメラとして重宝しています。中判の高画質を楽しんでいます。

            T.Kubo/X-PDS