Argoflex E
|
ARGUS,INC.(Michigan & Chicago Illinois.)製の二眼レフ。アルゴフレックスには620フィルム専用の簡易モデルもあるが、このE型は120/620両方のフィルムが使える本格派TLR、フォクトレンダーのフォーカシングブリリアントのコピー。ブリリアントのビューレンズはF2.2と大変明るいが、ファインダーは大きな凸レンズを用いた反射式である。このアルゴフレックスEはビューレンズこそF4.5と暗いがピントスクリーンを用いた本格的なものである。ピントグラスのフードはローライコード型の折り畳み式でルーペも内蔵されている。さらに前の枠を倒せばスポーツファインダーにもなる。
レンズは Argus Varex Anastigmat 75mm F4.5、コーティングなし。シャッターは T,B, 1/10 - 1/200secのエバーレディ式。ビューレンズには深度目盛りもある。
ボディはモールドプラスチックだが、この後に発売されたEMはメタルボディ、EFはフラッシュモデル。
Argoflex Seventy five

|
一方、写真下のモデルもアルゴフレックスである。上のような本格的な二眼レフと違い、入門機というか、とにかく写真が写ればいゝという代物である。大体、レンズは単玉、シャッターは1速か2速というのが多い。ファインダーはスリガラスではなく大きな凸レンズを用いた反射型である。反射板(鏡)がへたっていなければ像は大変綺麗にみえるのが特長だ。もちろんこの手のカメラは焦点調節はできない。F11くらいのレンズなので深度内であれば写るという考えである。ピントの調整が要らない分気軽に写せるとも考えることができる。この手の簡易型プラスチックボディのTLRは今はアンティークショップなどで数ドルで売られている。フィルムは軒並み620型なのでちょっと写してみるというわけにはいかない。また、どのカメラも機能が単純なだけに、普通のローライ型TLRより一回り小さいのが特長である。
こんなシンプルな必要最低限の機能しかないカメラでも、ちゃんと二重写し防止策だけは取られている。単純な機構のものが多いが、有ると無いとでは大違い、大衆カメラとしては欠くことのできない機能のひとつだったようだ。
シャッターはタイムとインスタントの2速が普通。タイムといっても普通のシャッターのT(タイム=ボタンを押すともう一度押すまでシャッターが開いている)ではなく、いわゆるB(バルブ=シャッターボタンを押している間開いている)に相当する。インスタントは大抵1/25〜1/50秒くらいである。
このアルゴフレックスのレンズには一応 LUMAR 75mmの刻印がしてある。この種の多くのカメラはレンズ名の刻印はなく焦点距離もわからないのか普通である。
アルゴフレックスEの主な仕様
| メーカー | ARGUS,INC.(Michigan & Chicago Illinois.) |
| 製造年 | 1940〜48年 |
| フィルム | 120/620両用 6x6cm 12枚撮り |
| ピント合わせ | ビューレンズを回転してして行う |
| ファインダー | ピントグラス及びスポーツファインダー |
| レンズ | Argus Varex Anastigmat 75mm F4.5 最小絞り F18 |
| シャッター | T,B,1/10〜1/200秒、Ever Ready shutter |
| 撮影最短距離 | 3.5フィート |
| フィルム送り | ノブ、赤窓式 |
| 大きさ・重さ | 77x77x133mm(ボックスだけ) / 740g |
| |
【使用感】
フォクトレンダーのフォーカシング・ブリリアントは大きな凸レンズ中央のスリガラス状の部分でピントを合わせるので必ずルーペが必要だが、アルゴフレックスはむしろリコーフレックスに似た作りなのでフレーミングをしながらのピント合わせも可能だ。エバーレディシャッターは重くストロークも長いのでカメラブレには注意が必要。廉価故にTLR入門機として最適。
【作 例】 by Argoflex E
Varex Anastigmat 75mm F4.5
f6.3 1/50sec Fuji Presto 100
(Aug 5 '99)
【作 例】 by Argoflex 75
|