フォーカシング・ブリリアント

    初級者用二眼レフ

camera photo  本来のフォクトレンダー・ブリリアントは形態こそ二眼レフであるがピント合わせのできない初級者向けの入門機として知られている。ビューファインダーのマットはピントグラスではなく大きな反射型凸レンズを配したもので像が明るいのが特徴。
 写真のフォーカシング・ブリリアントはこの反射型凸レンズの中央に丸いマット面を設け、こゝにピント合わせができるようにした高級モデルに変身している。ビューレンズには大口径のF2.2が採用され、写る像は今まで作られたどの二眼レフよりも明るく、クリアでとにかくきれいな像を見ることができる。レンズはフォクトレンダーの「おはこ」、高級タイプの「スコパー」や「ヘリアー」が使われている。初級者用といえどもスポーツファインダーは光学ガラスを使った本格的なガリレイ型を採用している。
 ボディはベークライトのため重さは軽く、大きさは普通の二眼レフより一回り小さい。側面には光学式露出計(フィルター型)を格納するポケットがついている。

filter photo
 この光学式露出計はビューレンズに被せて使うもので、計った指数をカメラポケットの中にある露出表に照らして正しい露出を知ることができる。




フォーカシング・ブリリアントの主な仕様
メーカー西ドイツ ホクトレンダー社
製造初年1938年
フィルム120ブローニー 6x6 / 12枚撮り
ピント合わせビューレンズを回転してして行う
ファインダー反射ファインダー式二眼レフ
および逆ガリレイ式スポーツファインダー
レンズスコパー 75mmF3.5(3群4枚)最小絞り F16
ヘリアー 75mmF3.5(3群5枚)
ビューレンズRapid-S-O 75mmF2.2(3群3枚)
シャッターコンパーラピッド T、B、1〜1/500秒
撮影最短距離1メートル
フィルム送り自動フィルム送り
大きさ・重さ7.6x12x9.2cm / 600g



【使用感】
 ブローニー判では最も小型軽量のTLR(二眼レフ)である。スポーツファインダーは優れものだが、小さいマット面のピント合わせはやりにくい。ヘリアー、スコパーとも写りは一級品である。小型でスナップには最適、なかなか画質のいゝ写真が撮れる。良く見かけるモデルだが、ポケット内にある筈の光学露出計は大抵紛失している。




【作 例】 Brilliant(Helier75mmF3.5) F8 1/250 Fuji-100A(Oct'89)

sample photo


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