CIRO Flex

数少ない純アメリカ製二眼レフ


CIRO Flex Model F 1940'TLR
Lens: Wollensak Anastigmat 85mm F3.5
Shutter: Rapax
 1940年代に作られた数少ない純アメリカ産ローライコード型6x6cm二眼レフ。メーカーは CIRO Camera Inc.(Delaware,Ohio)。

 モデルはAからFまで有るが基本的なスペックはほとんど同じ。ビューレンズはウォーレンサック(Rochester)製で明るさはF3.2。撮影レンズは同社製 Velostigmat 85mm F3.5、Anastigmat 85mm F3.5、または Raptar 83mm F3.2 で、シャッターはどれも同社製 RAPAX T, B, 1 - 1/400秒。

 このCIROフレックスはよく見かけるシンプルなプラスチックボディのローコストモデル Six-20型とは違い、本格的にデザインされた総金属製二眼レフである。モデルF型のピントグラスにはフレネルレンズも入っていて明るく見やすい。ピントフードの中にはルーペもあり、前面パネルのセンターを押すと透視式スポーツファインダーになる点はローライコードと同じだ。シンクロ接点はシャッターからボディ横に取り付けれたコダック型ポストに配線されていて使いやすい。フィルム巻き上げはノブ式で、送りはスタートマーク方式ではなくシンプルな赤窓式が採用されている。ピント繰り出しノブはボディ右側にあり操作性は大変よい。深度表付き。最短距離は3フィート。


 不思議なことに6x6cm二眼レフでありながら、ボディの横にも三脚の取り付け穴が設けられている。アクセサリーを取り付けるため便宜上取り付けられたものだろう。カメラ内部を覗くとピント調節機構の曲玉(まがたま)状のカムがそのまゝ見え、ピント調節の原理がよくわかる。

 ピントフードは後部のレバーを押して開けるが、しまう時は前枠をそのまゝ後ろに押せば畳むことができる。二重撮影防止の機構は付いていないので撮影には注意が必要だ。ピントの繰り出しは、どういう訳かローライとは逆で面食らうことがある。

【使用感】
 恐らくローライコードの5分の1くらいの価格で買えるだろう。写りは一級で他のTLRで撮ったものと区別はつかないくらいある。操作性もよく手軽に持ち歩けるカメラだ。フィルムの自動巻き止めはついていないが、この点を除けは他のTLRと機能、写りとも何ら遜色のない廉価なカメラである。

【作 例】 by CiroFlex
       Wollensak Anastigmat 85mm F3.5 f8 1/100 Ektachrom(Jun'98)

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