フェド II

ロシア製コピーライカ


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FED2 Type D

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 フェド(FED)の名前の由来は、Felix Edomundovich Dzerzhinsky という人名からきている(Mckeown's Camera Price Guideから)
 製造初年は1935年。ライカII型のコピーに始まり、したがって1型と呼ばれる初期モデルFED1は外観がライカII型にそっくりである。
 2型以降のモデルは軍鑑部が独自のデザインになり、さらに3、4、5型と続き、ソビエト連邦が崩壊する直前まで生産されていたと思われるロングランのシリーズである。ライカII型のコピーからスタートしているためか1,2型には1/30秒以下のスロースピードは付いていない。3型(1961年)で1秒までのスロースピードが追加されたが、最高速は最後5型(1977年)まで1/500秒止まりであった。(参考文献:クラシックカメラ専科=朝日ソノラマ社刊)

 写真はフェド2・タイプd(1958-63年)と呼ばれるモデルである。ソ連製カメラは、造りはみんなしっかりしているが、フェドも例外ではなく大変頑丈なカメラである。ボディのシボはレザーなどを張ったものではなく、型押ししてから塗装したものだが、見た目はグッタペルカと同じように見える。手に触れる感触もそう悪くない。
 装着されているレンズはインダスタール-26M 5cm F2.8、ライカスクリューマウントとコンパチブルである。最小絞りはF22、最短撮影距離は1メートルである。シャッターは布引横走フォーカルプレーンでスピードは B、1/30〜1/500秒の倍数系列でセルフタイマーを内蔵している。シンクロ接点はボディ上部(軍艦部)の前面に付けられている。裏蓋が着脱式なのでフィルムの装填は本家のライカよりはるかに簡単だ。ファインダーは一つ目式で、0.7倍程度の倍率がかゝっている。二重像はクリアで大変見やすいが視度調整の範囲が大変広く、ちょっとレバー動かしても像がボケてしまうくらいだ。

 フィルムの巻き戻しがちょっと変わっている。通常のカメラのようなRレバーはなく、シャッターボタンの周りのリングを押しながら右に回してロックするとスプロケットギヤがフリーになる仕組みである。クランクではないので巻き戻しは面倒で時間がかゝるが、これは同型ライカとて同じことである。





フェド2・タイプdの主な仕様
メーカーDzerzhinsky Commune,Kharkov,Ukraine
製造時期FED2TypeD/1958〜63年
フィルム135(35mm) 36枚撮り
ピント合わせ直進型ヘリコイド
レンジファインダー二重像合致式
ファインダー一つ目式逆ガリレイ
レンズインダスタール-M26 5cm F2.8 最小絞り F22
シャッター布幕横走フォーカルプレーン B、1/30〜1/500秒
X接点、セルフタイマー
最短撮影距離1メートル
フィルム送りノブ式
大きさ・重さ141x80x72mm / 610g
その他視度調整付き



【使用感】

 FED2はがっちりした造りの好感の持てるカメラだが、操作感はやはりライカのそれとは違う。外観はもはやデッドコピーとは言えず全く別のライカ型カメラに成長している。シャッター音はかなり大きく金属的な響きである。視度調整の範囲が広く、少しレバーを動かすだけでプラスからマイナスに大きく変化し、知らない間にレバーが動いてしまうとファインダーがボケボケになってしまう。インダスタールのヘリコイドは目方の軽い軽合金製で回転もスムーズだ。このレンズだけかも知れないが若干内面反射が認められる。鏡胴内部に反射防止の羅紗などを貼ると内面反射は解消されヌケのいゝネガが得られる。ホールドしやすく実用的なRFカメラである。

 関連ページ レンズの内面反射





【作 例】 by Fed2 Industar 5cm F2.8
        f2.8 1/30sec AGFA APX25

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