ハッセルブラッド SWA SW


 ハッセルブラッドSWAは1954にデビューした世界初の6x6cm判・超広角専用カメラである。普通のハッセルブラッドと違って一眼レフではなく、カールツァイスのビオゴン38mmF4.5が専用ボディに固定装着された目測式超広角カメラである。レンズの画角は対角線90度、水平線72度。後のSWCでは絞りの形状が5角形になるが、このモデルではまだきれいな円形絞りである。シャッターはシンクロコンパー。後のSWCで改良されるが、このSWではまだセルフコッキングにはなっていない(B、1 - 1/500秒)。
 ボディには水準器が埋め込まれている。ビューファンダーの外に取り付けられたプリズムに目を少し移すだけで手持ちのアイレベル撮影の時でも水準器を確認することができる。

 フィルムマガジンは他のハッセルブラッドのシステムと共通である。
 38mmレンズの深度は深く目測でも距離合わせをしくじることはまずない。最短撮影距離は50cm(SWCは30cm)でヘリコイドには大変細かい距離目盛りが刻まれている。
 超ワイドレンズなのでパースペクティブは大きくなるが歪(ひずみ)が極めて少なく気持ちのいゝ写真が撮れることは事実である。特に無限遠のピントは素晴らしい。しかし、カメラを鉛直に構えるとネガの半分に足下の景色が写ってしまう。下手すれば自分のつま先が写ることもある。超広角スケアサイズの難しさだ。この点、645マガジン(A-16)を使うと一般35mmカメラなみに気にせずに撮影することができるが、645用ファインダーマスクの入手難の方に問題が残る。

 SWAはすぐにSWに改良され、1959年SWCにモデルチェンジした。数が少なく、市場でもあまり見かけない。



【作 例 1】
千年藤(調布市国領神社)
Hassel SW Biogon 38mm F4.5 f11 1/250
sample photo


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