コダック モニター Six-20



Kodak Monitor
 1946年頃の620フィルム使用の6x9cm蛇腹カメラ。コダックモニターの製造初年は1939年。コダックは戦前、戦後を通じて数多くのフォールディング・カメラを生産した。写真のモデルは戦後の早い時期に発売された最高級のコダックモニターである。アクセサリーシューが付き、フィルムは自動巻止め、レンズはコダック・アナスチグマット・スペシャル、シャッターはコダック自慢のフラッシュスーパーマチックと当時の高級指向をにおわせている。レンジファインダーはないので、距離合わせは目測で、レンズの前玉を回転させてセットする。右手シャッターボタンは珍しい。

 この頃になると蛇腹カメラもファインダー系統が進歩し、とっくの昔に反射型ファインダーは姿を消していったが、このカメラには依然としてレンズボードにそれが残っている。戦後のカメラには珍しいことである。ウェストレベルの撮影には便利であり、あっても邪魔にならない。これとは別に折り畳み式のビューファインダーがあり、0.8倍くらいの倍率がかゝっている。視界はクリアで見やすく、手動によるパララックスの補正もできる。フィルム送りは赤窓に1番を出した後自動送りするタイプで6x9cm蛇腹カメラとしては最も進んだ書き上げ機構と言える。

 Kodak Anastigmat Spesial Lens 101mm F4.5 は最小絞りがF32でコーティングが施されている。有名なコダックレンズの年代判別法(下記)によるとこのレンズは1946年製である。フラッシュスーパーマチックシャッターは、B、1〜1/400秒でストロボは全スピードに同調する。シンクロターミナルはコダックのカメラに多い「ヤギのちち」型で、このまゝでは今のストロボは使えない。写真に写っている「角」は標準シンクロ用のアダプターで後から取り付けたものである。最短撮影距離は3.5フィート(約1メートル)。シャッターのバリエーションにはこの他、コダマチック、スーパーマチック、フラッシュコダマチックがあった。この頃はシンクロの可否によってカメラの価格が大きく違っていたようだ。

【使用感】
 目方は820グラム、レンジファインダーのないカメラとしては重い方に属する。その分メカは頑丈に作られていて、組みあがった状態では、レンズボードは押してもびくともしない。信頼のおけるメカニズムだ。ホールドは悪くないが、シャッターボタンのストロークがやけに長くまた重い。自動巻き止めのメカと連動させているせいだ。

【フィルム】
 撮影のためにインターネットで620フィルムを買ってみたら、銀紙に包まれたTMax100が送られてきた。120フィルムを細軸に巻き替えたものらしい。もちろん撮影はこれで十分だ。

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