コダック No.2 Folding Pocket Brownie
1904〜1907年頃に作られた木製ボディ革張りの折り畳み式蛇腹カメラ。このWEBでは最も古いカメラのひとつである。革張りは今もきれいで作りも大変丁寧である。大小全ての部品がボディに木ねじで止められている。
コダックブローニーのNO2型は比較的珍しく、120型ロールフィルムが使用できるのが特徴で今でも31/4 x 31/4 (6x9cm)の撮影ができる。
レンズは2枚張り合わせの単玉メニスカス(色消し)が採用されている。焦点距離は実測で120mmくらい。シャッタースピードはT、B、Instantの3速で、Instantはエバーレディ式、1/30秒くらいのスピードが得られる。
レンズの前に円形の綺麗なアイリス絞りがあり、1,2、3の番号目盛りがふられている。フルオープンでF11くらい、目盛り1がF12、2はF25、最小絞りの3はF45くらいになる。いわゆるベス単型のフード(開口制限穴)は付いているがねじ込み式ではなく簡単に取り外すことはできない。しかし、フードの穴は大きく絞りをフルオープンにしても開口部は十分見えるので、ベス単のように絞りの開口を制限されることはない。ということは、ひょっとしたらベス単なみのソフトな写真が撮れるかも知れない。ファインダーはベッドのわきに付いている大型のレフレックス型のみである。縦位置撮影のために90度回転することができる。まだワイヤーフレームのファインダーは付いていない。ベッドの底部には三脚ネジ(小ネジ)が埋め込まれている。
フィルム送りは赤窓式で、この頃既に120フィルムが供給されていて、現在まで脈々と引き継がれているのは興味深い。ピント合わせは距離目盛式で、目盛板には、8,20,100のフィート目盛りと2.4、6、30のメートル目盛りが刻まれている。
大きさは、170x85x48mm、目方は460g。ボディの材質は木製革張りの箱型であるが見た目は大きくても軽いカメラだ。マロンレッドと呼ばれるこの頃のコダックお得意の赤蛇腹はインテリアとしも映え、鈍い真鍮の光は100年近く経ってもまだ綺麗な光を放っている。プリミティブなカメラだが写真機の基本機能は全て備えておりそれなりに写真は撮って楽しむことができる。実際に写してみるとレフレックスファインダーは明るい屋外では見難く、簡単でもフレームファインダーくらいは欲しくなる。
【作 例】
by Kodak No.2 Folding Pocket Brownie f12、 Instant Shutter.
Focus scale at 2.4meter. Fuji Neopan SS ISO 100 (Apr 16 2000)
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距離目盛2.4メートルにセットして撮影。