ライカ IIIf

Leica IIIf  ドイツのウェッツラーでライカが誕生して今日まで七十数年になる。この間、製造されたライカは150万台をゆうに越えている。ライカは発売当時から精密、堅牢、軽量小型カメラとして注目されていた。小型カメラながら写した写真の画質が優れていることに加えて、大名刺判蛇腹カメラの全盛時にあって、当時としては他に類をみない画期的な精密カメラであったため多くのユーザーに支持された。今日全盛の35ミリカメラのベースになったカメラである。
 戦後日本のカメラ産業はライカのコピーから始まったといってもいい。そのターゲットになったのが戦後のライカIIIc(1945年発売)であり、このライカIIIf(1950年発売)だった。

 スクリューマウント型ライカの最終機ともいえるライカIIIfは1950年の発売である。ほゞ完成の域に達していたスペックにフラッシュ同調装置が追加されたモデルである。シャッターダイヤルの回りに1〜20のコンタクトナンバーが刻印され、この数字の選択によって当時発売されていたどんなフラッシュ球(バルブ)にも対応できるというのが売りであった。このナンバーは初期のIIIfでは黒い数字で刻印され、後に赤色に変更された。俗にブラックシンクロとかレッドシンクロと呼ばれるのはそのためでIIIfの初期型、後期型を区別する最も適当な言い回しである。レッドシンクロではシャッターの幕速を速くしてシンクロの効率を高めている。そのためシャッター速度の数列が初期型とは若干異なっている。ストロボ撮影のとき、ブラックシンクロでは最高同調速度が1/30秒であったが、レッドモデルになって1/50秒にアップしている。一般にストロボを使う場合、コンタクトナンバーは以下のように対応している。

ライカIIIf ブラックシンクロ
シャッターBT,1 - 1/20sec1/30sec
コンタクトナンバー622

ライカIIIf レッドシンクロ
シャッターBT,1 - 1/25sec1/50sec
コンタクトナンバー2020

 1954年のモデルにはセルフタイマーも付けられ、IIIfはライカM3が発売された後も平行して製造され、1957年まで続いた。
 今でも写真が撮れる最も古いライカは1925年に発売されたA型だろう。以後、M3が発売されるまでのバルナック型ライカのスペックをまとめたのが旧ライカ比較表である。ライカの魅力はなんと言っても精密、堅牢、軽量につきる。加えて 古いレンズの味を楽しんだり、最新のレンズを装着すればヌケのよい印画を得られるのも魅力のひとつである。


Leica Camera Photos(写真提供:本多信男氏)
The Leica Camera figures


関連サイト
 ・エド・ロムニーの「
Leica Camera Repair 日本語版CDR
 ・初心者のための「バルナック型ライカの選び方、使い方
 ・クラカメ資料コピー・サービス


【作 例】 かもしか Leica 3F Nikkor 135mm f3.5 f8 1/500

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