ニコンS2

完成の域に達していたニコンRFカメラ



Nikon S2 photo  ニコンのRF
 日本光学は戦後1948年にニコンカメラ(通称ニコンI型)を発売した。35mm連動距離計式カメラでレンズ交換の可能なフォーカルプレーン式高級カメラである。現在のライカ判(24x36mm)より横幅が4mm小さい画面サイズ(24x32mm)のカメラだった。1949年に発売されたニコンMになって画面サイスは横幅が2mm増えて34mmになった。このM型にシンクロ接点の付いたニコンS型が1950年12月に発売されたが画面サイズは24x34mmのまゝだった。
 ライカM3と同年の1954年12月に発売されたニコンS2(写真)は、初代ニコンから続いたニコンシリーズの改良型というより、新しく設計された、デザインもあか抜けしたカメラに仕上がっていた。問題の画面サイズはこれまでのニコン判ではなく現在のライカ判に変更されていた。初のライカサイズ・ニコンの登場である。ファインダーは従来の0.6倍から完全等倍になり、50mmレンズ用のアルバダ式フレームも採用された。このためレンジファインダーの有効基線長が60mmになり従来の36mmに比べると大幅に測距精度が上がり、以後のSシリーズを含めたレンズ交換式高級カメラの基礎が固まったカメラといっても過言ではない。
 クランク巻き戻し、倍数系列のシャッターは初期のライカM3をも凌ぐものがあり、レバー巻上げ、アルバダフレーム、等倍ファインダー、1/1000秒の追加などは何れも当時のカメラとしては画期的なスペックであったといえる。
 以後ニコンSシリーズはファインダーを強化してライカM3に挑んだニコンSP(1957年9月)の発売から、ニコンS3(1958年3月)、ニコンS4(1959年3月)と続き、1959年6月のニコンFの発売後にもニコンS3M(1960年4月)が発売され、これがニコンSシリーズ最後のカメラとなった。
 株式会社ニコンは2000年夏に、ニコンS3 2000年記念モデル(50mmF1.4付完全復刻版)を限定発売したのは記憶に新しいところである。


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