オリンパス35


Olympus35  オリンパス35は戦後間もない1948年に発売された。この頃の、よく写る、評判の高いカメラのひとつだった。目測式のせいもあって大変コンパクトなカメラである。初期のオリンパス35にはいろいろバリエーションがあるが、1955年5月発売のオリンパス35 S3.5モデルで距離計が連動するようになった。写真はオリンパス35IIIa、1953年7月に発売されたモデル。レンズはZuiko F.C. 40mmF3.5、シャッターはCOPAL B、1 - 1/300秒でコダック型のシンクロソケットがついている。翌年発売されたモデルではシンクロソケットがドイツ型に改められ、レンズ名もD-Zuikoとなった。

Olympus35 Top view  撮影するときはその都度シャッターをコッキング(チャージ)しなければならない。巻戻しレバーがボディ上部にあり、これが普通と違ってR、D、Aの3ポジションになっている。Rは普通のカメラ同様巻戻しポジションでスプロケットギアがフリーになる。Aは普通の撮影時にセットする位置である。この位置では一度シャッターを押すと,シャッターはコッキングできてもシャッターを切ることはできない。シャッターは何回でもコッキングできるがフィルムを巻かないとシャッターが切れない、すなわち二重撮影が防止されているのである。Dのポジションはフィルムを巻かなくてもシャッターは何度もコッキングでき、切ることができる、二重撮影を可能にするポジションだ。

 変わったところでは、フィルム圧板がガラス製でフィルムの吸着を防ぐために、全面に水玉模様のわずかな突起がつけてある。この頃、フィルム圧板の平面性を高めるためにライカM3でも初期モデルにはガラスが用いられている。静電気の影響を避けるため後に金属の圧板に変更されたのはオリンパスも同じである。
 このカメラは叔父の何回忌かの法要のとき形見にもらってきたものである。この叔父に写してもらった写真はいつも人物が小さく写っていた。当時珍しい40mmレンズに加えてファインダーの視野率が不確かなのが影響したのかもしれない。


オリンパス35 IIIaの主な仕様
メーカーオリンパス光学工業
製造初年1953〜54年
フィルム35mm
ピント合わせ前玉回転式で目測
レンジファインダーなし
ファインダー逆ガリレイ式
レンズZuiko 40mm F3.5 最小絞り F16
シャッターCOPAL B、1〜1/300秒 コダック型シンクロ接点
撮影最短距離3フィート
大きさ・重さコンパクト / 515g



【使用感】
 コンパクトなカメラだが、最近のカメラに慣れているせいか随分重く感じる。その分ホールドはよく、ファインダーにはRFがないのですっきり見える。スナップに最適のカメラだが、シャッターの、その都度コッキングは忘れがちである。二重撮影防止策もまだ施されていない。35mmカメラは誰でも大抵撮ったあとすぐ巻く癖がついているので、意外に二重写しになることは少ないかも知れない。


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