ソホ・レフレックス

明治の頃の大型一眼レフ


camera photo  ソホはロンドン郊外のソホ地区(3 Soho Square, London W1)にあったマリオン社が設計、製造した木製大型一眼レフである。地名を冠した名称「ソホ・フレックス」として知られている。初期製品は1907年頃に販売されたらしい。

 特長はミラーの跳ね上がりショックが少なく音も静かな点である。大型一眼レフのミラーは端を支点にして45度跳ね上がるのが普通であるが、ソホの場合はミラーの中央付近に支点があり、上昇しながら後退していくユニークな機構である。さらにエアダンプによるショックアブソーバーの働きで、ミラーアップによるショックが少なく実際に撮影してみてもフォーカルプレーンの音の方がよほど大きいことがよくわかる。

市場では手札判をよく見かけるが、写真のソホ(ボディNo.M2037)は大名詞判で珍しい部類に属する。
 ボディはチーク材に黒のモロッコ革張りである。レンズはロス・エキスプレス4.75インチ(約120mm)が付いている。明るさはF4.5。レンズ交換可能。フォーカルプレーンシャッターは2枚式可変スリット型で1/18、1/24、1/36、1/75、1/150、1/300、1/800秒を選ぶことができる。最低速1/18秒のところでタイム撮影も可能である。

 2x3グラフレックス(1.75kg)より一回り大きいが重さは(約1.8Kg)はそれほど変わらない。後部中央のボタンを前に押して持ち上げるとピントフードが起立する。さらに左右のボタンを内側に押して持ち上げるとピントフードが枠ごと前に起き上がりピントグラスが現れる。ルーペによるピント調節やピントグラスの清掃に便利である。

 シャッターレリーズのレバーはボディ右側にあり、そのストロークは10mm近くある。ストロークの初めでミラーが跳ね上がり、最後の方でフォーカルプレーンがレリーズされる。撮影に際してはかなりのタイムラグがあるので注意を要する。

 この時代のカメラとしては設計に無理がなく、シャッター幕やリボンの交換も簡単だ。少し手を入れてやれば今でも十分実用になる中判一眼レフである。作例は120ロールホルダーを用いて撮影。




【作 例】 by Soho Reflex 2x3
Ross Xpres 4.75 inch F4.5 f5.6 1/150
Fuji Neopan SS
sample photo

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