平カズオのブリュッセル便り

 2002年フォトキナより第一信

 2年に一度ドイツのケルンで開催される世界最大の写真機材ショー、フォトキナが9月25日より開催された。
 今年はデジタルの嵐が吹き荒れるものと予想されたが、意外と従来の銀塩フィルムのカメラにも新製品が登場した。
 まずライカの一眼レフR9。とはいってもどうやらR8より100グラム軽量ということだけのようだ。またハッセルブラッド社からも新製品、ローライフレックス一眼レフもAF化のもようだ。とはいってもデジタルカメラ、デジタル関連機材の新製品のラッシュはキヤノンのEOS−1 Dsのような大物から関連の機材は小物までものすごい量で登場している。そういった中、ドイツのハンブルグの会社MACOのブースにはバライタ印画紙乾燥機が置かれ、ウィンドウの中にはオリエンタルの印画紙も健在、情報を求めに来たユーザーたちで賑わっている。詳細は来月発売の各紙で報じられることだろう。
 とにかく第一新を送信し、私はふたたび会場に私の興味あるモノを求めてプレスセンターを出ていくのであった。

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 フォトキナ情報第2信

 さて、やはり気になるのは新しいハッセルブラッドの中判システムカメラであろう。フィルムサイズは645。このようなカメラがこの時期に登場した意味は多少考えてもよいだろう。そのことに触れる前に、カメラバックとレンズにメイド・イン・ジャパンとあることを報告しておこう。ブースの人に尋ねると、フジコーポレーションとの答えだった。
 確か前々回のフォトキナで登場したパノラマカメラも富士写真フイルムとの共同開発であった。今回も同じ考え方での新製品の登場のようだ。
 ではなぜ645なのか?。答えはコダックとフェーズ・ワンのデジタルバックに対応していることだ。むしろデジタル対応と考えることで、645のサイズが採用されたように思う。またなぜ長く続いたパートナーのツァイスのレンズではなく、フジコーポレーションなのかというのも、対645のレンズでは京セラに優先権があるとも考えられる。
 この時期に645というのも、645フォーマットがデジタルに対応し始めたことと関連があるのだろう。パノラマカメラの例もあり、日本では同機が富士写真フイルムから発売されることも考えられる。これでいよいよ各社の中判カメラがデジタル対応の時代を迎えたといえるようだ。
 というわけで、フォトキナも本格的なデジタル画像の時代に突入したともいえるのだが、だからといって先進的な商品ばかりが登場しているともいえない。とあるブースでカメラ・ベローズ社がブースを持っていて、デジタルカメラのスクリーンに小型蛇腹を貼り付けられるように工夫してあり、周囲の光源の影響を排除して撮影結果が見られる、というアイデア商品を出していた。またノートパソコンのスクリーンにも対応した大型蛇腹も用意してあり、その遮光性でノートパソコンでの画像のチェックも快適になるというわけだ。
 今回フォトキナ初参加と、一部で(だろう)話題を呼んだのは安原製作所だった。安原一式など初めて見る人も多いヨーロッパで、御社のカタログは?などと問われて、ホームページでどうぞ、などと答えて、だったらここになぜ来たの?とするどい質問を返されていたのはおもしろかった。同社のURLは www.yasuhara.co.jp 気になるむきはアクセスして自分で調べて欲しい。安原一式は製造中止で、ストロボ内蔵コンパクトカメラ秋月を出品しており、そこで情報が得られるはずだ。
 犬も歩けば棒に当たると歩けば、私は犬ではないので面白いものにぶち当たる。セコンド・ハンド・ラボ(と呼ぶのだろう)では、中古(新品も扱っているようだが)のラボ機材を展示、デジタル時代手放すユーザーもあれば買うユーザーもある、ということなのだろう。
 ひところはフォトキナではボディ・ペイントがあちこちで披露されていて、足は疲れるけれど目には保養の風景で出会うことが多かった。しかし近年はめっきり減ったように思う。ところが一つのブースでそれに近いものを目撃、多少足の疲れも忘れられたのだが、しかしいったいどの商品を売り込んでいたのか、今となってはさっぱり忘れてしまった。ボディ・ペインティングが減った理由がなんとなくわかったのであった。
 2002年フォトキナは9月30日で終了となる。(フォトキナからの速報はこれでおしまいです。)

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-------------------------------------平カズオ