7月23 日の朝7時に雨戸を開けていると、直径1センチにも満たないクモの巣があった。それにしても不自然なので近付いて見ると、糸が太く編み方が鋭角で機械で織ったようだ。それが解れて巣のような形になっている。
 これは偶然に風で飛んできたのか、それとも網に丁度いいのでクモが運んできたのか。いずれにしても、クモは自分が餌のような恰好をしているから利用していたのだろう。
 自然界には不思議なことが無数にあるが、単に知らなかっただけなのだろうか。あるものを利用するのは創造のはじまりなそうだが、ここに粘り気のある自分の糸を適度に張るとしたら凄いことだ。
 上から見ると、しっかり網の裏側で獲物を待機しているかのようだ。
 
 胴体は数ミリしかないが、拡大して見ると立派にクモだ。枯葉を近付けると動いた。
 午後2時ごろには網の手前に出ていた。
 
ナガコガネグモの子グモ
 翌朝にはクモと比較すると網が大きくなり、円形に近く変わっていた。
 大きく伸ばせば、網目も広がるはずだが、それよりも網が増えているようだから、さらに運んできたのだろうか。
 自分の糸でこうした張り方をするとは考えられないのだが。
 さらに翌日の朝には網が消えており、やはり風で飛んできたのだろう。こんな網を蜘蛛が作るわけはない。

 そう思いながら周囲を探すと、なんと二箇所にあるではないか。ますます不可解になった。
 これは最初の網よりも小さいようだ。それにしても、合計三箇所もあるとやはりクモが作ったのだろうか。
 
 
 
 
 そこでルーラーを一緒に撮って、大きさを分かりやすくしよう。ルーラーを近付けるとクモは逃げてしまった。
 ひとメモリ=1ミリ
 さらにもう一つは、網がかなり解れている。
 
 
 残骸に未練があるのか。上げたり降ろしたりしていた。


 7月27 日の朝(四日目)は光りの具合で、本来の網が比較的よく見えた。クモが建設した網は、解れた布きれの数十倍以上はあるかと思われる大きさだ。
 それにしても、この解れた布きれのような正体は未だに謎だ。鋭角と太さはとてもクモが編んだとは考えられない。 
 背景との間隔が5 センチほどしかないが、斜後ろからみると見事にキレイな網になっていた。カメラでは角度によってごく一部しか光って見えない。
インターネットや書籍で調べた結果、
解れた布きれのような網はクモが作ったことが判明しました。
ナガコガネグモの子グモのようです。
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十年ほど前に、馴染みの喫茶店で雑談仲間のひとりが「クモは夜になると網を
畳むそうですよ」と言う。そんなバカなと笑ったのですが、今回調べた本には
そのことがでていました。
以下
「クモの巣と網の不思議・池田博明 編」文葉社刊より(承認済)。

実は、オニグモ類などは毎晩網を張り替えています。張り替えは、夕方や明け
方に行われることが多いので、よほど気をつけないとわからないのです。この
とき、今まで張っていた網を、壊しながら回収して食べてしまい、続く網の張
り替えのときに再利用するのです。資源を無駄にしないクモの知恵に驚かされ
ます。クモは太古の昔からリサイクル技術の最先端を行っていたのですね。

さらに「アミナゲグモ」にはびっくり。投網を連想するがまさかと思う。とこ
ろが、四本の手足?で網の四隅を掴んでいる写真がある。
さらに「ナゲナワグモ」類もあるそうです。
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 ついでにクモの写真を探して、掲載したいと思う。左下は羽蟻のような残骸で、まるで見せしめのように恐ろしい。右下の写真は、たぶん色彩に感動して撮ったのだと思う。生態には無関心だからそれしかない。
 小さいクモは子供と思っていたが、オスかもしれない。小さいオスがいるそうで、交尾後にカマキリのように食われてしまうことがあるようだ。

 子供のころ網を張るのや、獲物を糸でぐるぐる捲きにする様子を、感心しながらつぶさに観察したことを思いだした。蟻地獄も残酷だった。
 アケビ採りに夢中になり、薮に迷い込んだときは、クモの網にかかったようだった。その晩、巨大なクモに襲われる夢を見た。