マック導入に踏切った最大の要因は、図面を描くことができる「マックドロー」だった。むろん事前に理解していることだが、実際に使ってみると、製図板も用紙も鉛筆も、定規類や消しゴムも消し板も不要なことを実感した。すべてはマックに入っていたからだ。さらに作業スペースも少なくて済むし、なによりも作業の迅速さがありがたかった。
当時教科書の作例や出版書籍「遊びの木工作」を制作中でしたので早速実用になった。そして図面を描くだけではなく、誌面のレイアウトや書籍の構成をはじめ、レビューも作成することができた。さらに順番の入替え、やり直しも即座に変更できた。マックドローは製図するだけではなく、工夫次第で用途は広がった。
その後アルダスの「ページメーカー」がDTPを提唱したが、かなり近い作業を実現できた。ページを追ってテキストを流し込むことはできないが、もとより日本語に対応していないからそこは問題外だった。
三省堂書店で展覧会の目録
マックドローに3Dのデータを2Dに変換して貼る
マックドローに3Dのデータを2Dに変換して貼る
これまでは手描きによる技の図面に惚れ惚れするといった感情があった。けれどもコンピュータでは、入力操作を覚えれば作図ができてしまう。手描きによる線の勢いとか、味といったところはないけれども、図面は最終目的ではないので、味気ないが目的を達成することができた。
●本来は原寸で表示するのが理想ですが、読込み時間を考慮して、縮小した画像になっております。
Mac Drawは、Mac PaintやMac 3D、Mac Visionのデータを貼り付けると、印刷業界でいうところの台紙を作成することができた。(D= Dimension)
左)
マックペイントで描いたリングに用紙の厚みを描き、英数で玉を、そしてマックビジョンの画像を貼り付けると、カレンダーも制作できた。
上)
Mac Drawで絵を一枚描いて(中央) 複製し、左右を反転して任意に重ねると、即座に効果を確認することができた。これは愉快で遊び感覚で楽しめた。
下)
Mac 3Dのデータは2Dに変換して貼り付ける。
作図が可能なことで用途は広がる。字数行数に合わせた特殊な原稿用紙、ノートやメモなどもカットやネーム入りで楽しい。また各種の図形を用いて構成を試みるなど、思考錯誤に楽しい道具でもあった。
当時システム手帳なるものが流行り、専用ファイルを作ってみた。
ドロー系はその他「マックドラフト」や「クリッケットドロー」「イラストレーター」などがあった。
システム手帳ファイル
(原稿用紙)
システム手帳ファイル
(メモ)