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人物写真は成長記録を撮るが、毎年同じ日付けで撮るとか、
場所の設定や、誰かと一緒とか、さまざまな趣向を凝らしたい。
また肖像画が原点にあるせいか、どうしてもポーズした写真になりがちだ。
それはそれでよいが、構図や光線状態を工夫するとより趣きのある写真になる。
しかし、なんといっても、ありのままの日常生活はより楽しい記録になる。
中近東方面からの旅人らしい青年たちは、くまなく境内を巡回していた。背丈が大きく、坊主頭のせいか仏教寺院にも似合う雰囲気であった。- Leica M5 Canon19mm-
本人は嫌がるかもしれないが、広角レンズで近寄ったので、デフォルメされているのが効果的でおもしろい。
-HASSELBLAD 500C 50mm-
展覧会場は作品にしか照明がないので、人物はアンダー気味になって、形が強調された表現になった。
-Leiz minolta CL 40mm-
テヒニカルダンで撮影するカメラマンを見かけたので撮らせてもらった。今日は5.6枚撮ったと話していた。数週間後に現像所で偶然出会った。- Nikon F3 35mm-
カメラに向いてニッコリ笑った写真よりも、仕事をしている写真のほうがいい。時間の余裕があれば、趣向を変えて数枚試みたい。-中央アルプス宝剣-
工藤氏がアイスクリームとエルマー沈胴90ミリを持ってきたので、ライツミノルタ CL でテストした。
- Leiz minolta CL 90mm-
人は常になにかをしているから、活気ある場面を撮りたい。けれども性格があるから無理することなく素直に撮りたい。
-Leica3f Summaron 35mm-
小道具といっても、身近なモノを活かすと趣きがある。センスというよりも、ちょっとした気転が利くことが楽しい。
-Leica3f Summicron 50mm-
はじめは緊張していたが、愛用のカメラを構えてもらったりして緊張がとけた。小道具はこうした使い方もある。
-Linhof COLOR Symmar 210mm-
ソフトフォーカスレンズを使わなくても効果を得ることができる。作例は通常のレンズにツァイスソフター3 を使用した。
- Leiz minolta CL Elmar 90mm-
木立の中は昼間でも薄暗いが、大口径レンズの明るさを利用して、絞りを開放近くにすると速いシャッタースピードが得られる。
-Leica M5 Summilux 50mm-
工作の宿題を作業中だが、顔が下向きだと普通は暗くなるが、工作の材料が反射板となって明るくなった。
-Nikon F3 P 50mm-
記念撮影
 撮影では光の条件が不可欠ですが、晴天だけがよいのではありません。レンズが明るく、フイルム感度が向上した現在では、見えれば撮れるといっても過言ではありません。したがって日常の生活圏なら何処でも撮れますから、あらゆる環境で撮るようにしたいのです。この方が実感として伝わってきますから、思い出としても他人が見てもよい写真になります。
 記念撮影ではポーズが決まってしまいがちですが、これも日常生活そのままで撮ります。作為する場合はそれなりの演出をしますが、そこは作品としての効果を工夫します。ここは作者の主観が大きく作用して撮りがい?のあるところです。よい写真が撮れるのはとても楽しいことです。いろんな場面で撮影しましょう。
下2点 Leica 3f / Summaron35mm
 下の写真は窓からの光が強く、室内の照明は負けてしまいます。したがって一方向からの光になりますが、その方がかえって立体感があります。ストロボを使うとこの感じはなくなるでしょう。
 右の写真はナイターがはじまった夕暮れですが、球場の様子がわかります。この場合もストロボを使ったなら、雰囲気は表現できなかったでしょう。
LEITZ minolta CL / Canon 28mm
フラッシュを使った記念撮影
 集合写真では多人数ほど奥行きができます。とくに室内ではそうですし、広い場所でも横一列に並ぶのは、画面の上下が無駄になります。
 こうしたとき、手前から奥の人まで焦点を合致させるには、絞り込んで焦点深度を深くしなければなりません。右の写真は6×9センチ判ですからなおさらです。
 こうした場合はフラッシュを使うことになります。フラッシュは直射すると強い影がでますから、天井などを利用して反射光とします。右の作例は、No.22 のフラッシュバルブをパラソルにバウンスしました。
Technika V69 / Super Angulon 65mm
セルフポートレイト

 インテリアの撮影を終えたらフイルムが1枚残っていました。ちょうど大きな鏡があったので、それを利用してセルフポートレイトを撮影しました。
室内はそれほど暗くはないのですが、レンズはスーパーアングロン75ミリF8、フイルムはプラスX(ASA125)ですから、絞り開放で露光値1秒くらいだったと思います。
 このレンズは、カメラにセットしたまま畳めるので重宝しました。カメラの水平垂直を設定して、焦点調節と構図は、距離計とビューファインダーによりますから迅速な撮影ができます。
 もしピントグラスで焦点と構図を決めるなら、開放値がF8ですから、ピントグラスの画像が暗く容易でありません。
 こうした状況でも、35ミリカメラで感度400のフイルムを使えば容易に撮影できます。
 室内では必ずといっていいほど、フラッシュを使うのを見かけますが、これでは雰囲気が表現できません。できるかぎり、あるがままの状態で撮りたいものです。
 写真は20才代後半の仕事が少しできるようになって、生意気になったころです。気のせいかそんな感じがします。
 人は仕事ができるようになると生意気になるようですが、これがなくなるのも精神修養の一環ではないかと思います。と、今でも生意気なことをいっています。
 スナップ写真も一眼レフカメラで撮ることはできますが、相手に気付かれないように撮る場合もありますから、できるだけシャッター音の小さいカメラが適しています。またファインダーを見ないで、いわゆるノーファインダーで撮ることもあります。そしてレンズは、比較的焦点深度の深い28か35mmくらいの広角を多用することが多いのです。それには距離計式のカメラが最も適しています。ボデーとレンズ3本が手の平に乗る小型軽量なのもありがたいことです。

左はクリスマスでごったがえす原宿駅で。カメラを構えるのは御堂義乗氏
Leica M5 / Summilux 50mm
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