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Landscape
 写真は現場に居合せなければ撮影できない。足で撮るとも言うくらい行動することが肝要だ。一般的には想い出として撮るが、それには見たまま、感じたままを素直に撮ればよいと思う。
墨絵のようだった。
霧氷
歳月を感じた。
林の奥は不気味だ。
日常の大正池
武蔵野の面影
 風景撮影は、一般的に絞り込んで焦点深度を深くするからシャッタースピードは遅くなる。したがって水流はフイルム上で流れ、煙か雲のように表現されていまうことが多い。不自然でも理由を知っていれば納得してしまう。
 作例は画面全体の撮影距離がほぼ無限大なので、絞り開放気味で1/125秒で撮影できた。水流を現実的に表現するのは難しい。
 降りしきる雨に、しばらく雨宿りのトンネルから様子を伺っていた。すると、なんとなく記憶にあるような景色が浮かんできた。それは、滝を岩や石で表現する枯山水だった。たぶん先人の発想に触れたようでニッコリした。
 写真は直感的に、素早く撮影することが多い。またそれでよいのであるが、じっくり観察することをあらためて認識した。
池をシートで梱包-芸術か。
軽井沢 Super TECHNICA 45
かずら橋 HASSELBLAD SWC
宝剣 Fujica G690
定点観測

 十年ほど前、近くの明月院で撮影していると、老紳士がニコニコして「ほぉーライカですね」と話かけてくれた。3型だから好事家に見えたのでしょう。話が弾み、喫茶店、懐石料理店と豪勢なごちそうになってしまった。
 紳士は写真家の富岡畦草氏でお名前は存じ上げていた。定点観測という呼び方も知っていたが氏の命名とは知らなかった。同一場所を同じ視点で、年月を経て見るのを定点観測という。
 幸い古い写真があるので試みた。本来カメラも同じなら理想だが妥協した。江の島の現在は、塔の位置が移動しているのは致し方ない。東京駅も、たぶんこのあたりだろうという推測位置から撮影した。

上)江の島展望台より
左1953-右2003

下)東京駅前
左1955-右2003
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