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Still life
人物写真の原点が肖像画風の記録にあるように、静物はモノの記録から始めるのも一考だ。
ある時代にこんなモノがあったのか、という記録にもなるしさまざまな感情が蘇る。
そうした意味で、入手したときに撮る習慣をつけるのもいい。
次にモノの配置や光線状態など、構図を考えて画面構成を試みたい。
あるいは、生活空間の一角にそうした場面を発見することもある。
それに手を加えることもいい。それには静物画を研究するのもいい。
写真は光と影が重要だから光線状態を考慮したい。
かつてカメラマンの腕前は、静物とカメラの写真で解ると思った。
なぜなら造型感覚と撮影技術が顕著に現れるからだ。
 日常を撮る
 よく言われるように「絵になる」場面に気付くことが重要だ。あとは構図と光線状態を考慮する。以下の作例はあるがままの状態で撮った。同じ場所でも、季節や天候、時間によってかなり変化していることがよくわかる。これは風景撮影でも同じだ。
 また趣味、研究、資料など写真を活用する場面は多々ある。
 次に構成を試みよう。上段は西洋風で素材をセッテイングした。いかにもそういう感じで作意が明白だ。むろんそれはそれでいいのだが、好みで言えば好きではない。照明はフラッドランプで、合計3キロワットくらい。
 下段は和風だが、あるがままの状態に手を加えた。すなわち枝のついた柿と近くにあった梨と湯飲み茶わんを配置した。林檎は板壁に下げて水滴を吹掛けた。栗はたくさん日に当ててあったので、少しずつ取除いて配置した。照明はすべて午後の太陽光だ。
 こうしてみると、好みの問題ではあるが和風の方が自然で好ましい。
枯葉も有り様で表情を見せる。有り様と言えばなんでもそうだが、それは見る目によることがよくわかる。
Nikon F3-55mm
にんにくの形がお尻のようでもあり、おもしろいと思った。それなら、お尻をクローズアップしたほうが良かったかも。
Nikon F3-105mm
太陽光線が低い位置から差し込む冬の朝、逆光で湯気が際立っていた。
Linhof Super Technika V69
Super Angulon 65mm - 1994 -
木漏れ日は美しい。写真は光と影であることが本当によくわかる。そうした情景を素直に撮った。
Nikon F3-35mm
自転車に木漏れ日が美しかった。普段は気付かないが、撮影していると光線状態が刻々と変わるのがよくわかる。
HASSELBLAD 500C / Distagon 60mm
縁側に差込む初冬の木漏れ日も美しい。椿が散っていたので添えたが、わざとらしい感じもする。Linhof Super Technika V69
Symmar 180mm
ダンゴを買ってきたので撮影を試みた。小道具は身近にある徳利などだ。
Linhof Super Technika V69
Symmar 100mm
古いカメラと万年筆、マッチ、それにレトロ風のグラスがあれば郷愁のロマンを誘う。
Linhof Super Technika V69
Symmar 180mm
ブラインドを透過した光が印象的だ。背景紙は長年下げてあったので、古びて浪うっているが効果的だった。
Pentax LX / 50mm
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