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●現実を目前にして感情や思考が巡る。そこに知識や経験、さらに個性が表面化して判断につながる。そして撮影行為となるのであるが、これらは無意識に働いているのである。
そこで確認したいのは過程で「あるがまま」を素直に見るのが基本ということだ。あらまし人は偏見を持っており、私自身もそうであるが素直に見ることができない傾向にある。ここは改めて純真な子どものような見方を心掛けたい。
●撮影は単純ではない。安易に撮っているように見えても瞬時に思考が働いているのである。そうした一端を経験則から列挙してみよう。
●野外で偶然猫に出会ったとする。警戒して逃げるようなら取急ぎ撮影する。失敗しても状況を踏まえ、次の段階の参考になるからだ。
逃げる様子がなく余裕があれば、背景や光線状態を考慮して視点と同時に構図を決める。そして仕草や表情を待つのである。期待に答えてくれる場合もあるし、そうでない場合もある。場合によっては声をかけるのもいいかも知れない。反応なければ諦めよう。
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●撮影場所の設定
自宅の猫なら習性や好みの場所が分かっているから撮りやすい。指定席が何ケ所かあると思うが、事前に不要なものは取り除き、あるいは加えておくとよい。
これはかなり撮りやすい条件になるので、成功率が高くなる。設定するには、ごく自然にあるように作為を感じさせないことが大切だ。実はこれが最も難しいのだが、いわば知恵と造型感覚を発揮する場でもある。画家が静物画を描くときは、このようにして設定するのではないかと思う。
かように考えると小道具が重要な役割を担う。ここでは主役の猫が効果的な小道具を選び、配置と色彩を考慮したい。カラー撮影だからといって色を強調するのは感心しない。特に原色はキレイと言うが、幼児感覚のようで美しいとは思えない。縫いぐるみなどと組み合わせるのも同様だ。余談になるが近年感覚が幼児化しており、自分勝手な振舞いも見境ない幼児と同様だ。
設定して撮ると「やらせ」に思う向きがいるかも知れないが、奇を衒うことをしない限りそれは違う。むしろこうして絵(写真)を創作するべきだと思う。
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