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現像所から写真が上がってくると猫が数枚写っていた。
我が家のミケと自由に出入りしていた外猫たちだ。 「可愛い」とか「面白い」とか、興味は仕事の写真よりも猫に集中した。 当時アルバイトやらなにやらで事務所に出入りしていた人が多く、 なかには猫について一家言を披露する方もおり、写真が欲しいという希望もあった。 これほど心を捉えるなら、写真集にしたらいいと考えるのは当然だ。 思い立ったらすぐ実行。しかしながら猫の写真集など要望あるかという心配があった。 当時の出版界は文学かハウツーものが主流であったから、猫はまったく論外といってよかった。 ところが海外の出版状況を見ると、あるはあるはビックリするほどある。 当時山岳ロケが頻繁で、登山家の岡部一彦氏に案内や人材の編成をお願いしていた。 岡部氏は山と溪谷社の顧問をされていたので、同社の社員とも馴染みになっていた。 そこで村上尚武編集長に猫の話をしてみた。 一ヶ月くらいで出版の結論がでたが、丁度海外出張が重なり一年ほど遅れて世にでた。 二週間ほどして増刷の連絡があり、読者よりカラー写真で出版の希望が多く、出版社も当然そうなる。 というわけで今日に至るが、まるで猫専門の写真家のようになってしまった。 たまたまカメラが手許にあったので数枚撮影した結果がこのようになった。 |
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