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梅が咲きはじめる早春のころは、ちょっぴり肌寒いのですが、日なたに佇んでいると、梅の香りとともに春の温もりがひしひしと身に染みてきます。しばらく目を閉じていると、ウグイスがさえずるではありませんか。まるで花鳥風月の世界に誘導されたようです。はしたないですが出来過ぎているみたい。
わたし梅って、晴れた日もいいですが曇りや小雨のときが好きなんです。それは雰囲気がとてもよく、香りもより漂う気がいたします。それに莟がふっくらし始めるころから満開まで、筆舌では表現できない、とても静かな感動を与えてくれます。床に入って眠りにつくころ、その余韻がほんのりと心を豊かにしてくれます。ですから梅の時季だけでも何回も訪れます。
ひと巡りして「見た、わかった」だけではなく、感性が豊かになるとでも言うのでしょうか、教養が高まる思いがします。
お花だけでも、わたしにとって新しい世界が展開するのです。「ひえつき節」で名高いサンシュユの木をはじめて見たとき、これがそうなの、と思わず口ずさんでしまいました。レンゲもバイモも、名前と写真では知っているつもりでしたが、実物を見るのははじめてでした。しかも素敵な環境で、これはなんたる違いでしょう。
知識として、名前を知るだけでは無意味とは言いませんが、実物の感銘とはまったく違います。実物でも大量に陳列された花園?は、複製に見えてしまいます。さらに、植物園は品種を効率よく観察することができますが、図鑑のようです。やはり棲息環境で見るのが、最も美しいことがよくわかります。
申し遅れましたが、わたくし社会生活も慣れて、少しは余裕ができた横浜に住むOLです。勤務先の東京よりも近いなんて、最初はびっくりしました。
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