- 犬母さんと子犬くん -
ぼくたちは材木置き場に捨てられた。
「一緒に住むか」と、おじいさんはその日から材木小屋の二階に寝泊まりするようになった。
そこには犬母さんと子犬がいた。犬母さんはとっても優しかった。
仕事をしているおじいさんの後ろについて探検していると、子犬が横目で見ている。好奇心旺盛な姉さん猫はすぐに寄って行くが、ぼくは体が引けてしまう。でも子犬は無邪気なやつで、ぼくたちより幼いらしい。
材木置き場は迷路のようだ。
夢中になって遊んでいると、遠くまで来てしまったようで不安になる。そんな時、犬母さんと子犬の姿が見えると、うれしくなった。
子犬とも仲良しになってみようかな。
犬母さんは、ぼくたちにも付き添ってくれるようになった。
人なつっこい姉さん猫は貰われていった。
ぼくには、今では立派になった子犬くんと犬母さんがいてくれたから寂しくなかった。
おじいさんも家と小屋を行き来しながら、夜はずっと一緒にいてくれる。
一人前になったのに、世話好きの犬母さんは、ぼくがちょっと外に出ただけで心配する。もっとストーブで暖まっていたいはずなのに。
子犬くんも飛んで出てくる。三匹で駆け回ると、寒さなんかへっちゃらさ。
写真・文 栗村恵美
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珍客アオサギ
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